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配合成分情報

フコキサンチンについて

フコキサンチン

フコキサンチン( Fucoxanthin )とは、コンブやワカメなどの褐藻類に含まれている、赤褐色の天然色素です。

よく混同される成分に「フコイダン」がありますが、フコイダンは糖が結合した【多糖体】であるのに対し、フコキサンチンは【色素】ですので、褐藻類から抽出するという点は同じですが、化学的にはまったく異なる成分です

フコイダンは原料となる生(湿潤状態)の海藻から 0.2~1% 程度抽出することができますが、フコキサンチンの場合 0.003~0.01% 程度しか抽出できません。 たとえば、ティースプーン(小さじ)1杯のフコキサンチンを抽出するには、フコキサンチンを比較的多く含む採れたての生ワカメやコンブでも およそ50kgもの量が必要となります。

また、フコイダンは原料となる海藻によって特性が異なるのに対し、フコキサンチンはどの海藻からでもまったく同じ化学構造のフコキサンチンが抽出される(化学構造が同定されている)という点も、フコイダンとの大きな違いです。

褐藻類に含まれる色素

褐藻類に含まれる色素には、フコキサンチンのほかに
・クロロフィルa(青緑)
・クロロフィルc(黄緑)
・ベータカロテン(黄色)
・褐藻タンニン(薄茶色)
などがあり、主にこの5色が重なって褐藻類の褐色となります。

生の褐藻類を熱湯につけると、熱に弱いフコキサンチンが分解されて退色し、熱に強いクロロフィルの緑色と ベータカロテンの黄色が目立つようになり、褐藻全体が鮮やかな緑色へと変化します。

褐藻色素褐藻色素褐藻色素

フコキサンチン選びの注意点

フコイダンの中には含まれていません

フコイダンの販売店の中には フコイダンの中にフコキサンチンが含まれている ですとか、フコイダンとフコキサンチンが結合している などと宣伝している業者もありますが、これは深刻な間違いで注意が必要です。

結合が強く分解しにくいフコイダンと、熱や酸によるダメージを受けやすいフコキサンチンとでは、抽出方法がまったく異なり、高温の熱水や酸・アルカリをつかうフコイダンの抽出方法ではフコキサンチンが分解してしまうため、フコイダンのなかにフコキサンチンが残存することはありません。

別々に抽出したフコイダンとフコキサンチンを後から配合すれば、両方が入った製品をつくることはできますが、そうでない限り、フコイダン製品のなかにフコキサンチンが含まれることはありません

フコキサンチンの含有量表示について

フコキサンチンをサプリメントの原材料として配合する際には、酸素や熱に対する安定性を高めるため、20~100倍程度の食用オイルに溶かし込んだ【フコキサンチンオイル】、または 100倍程度のデキストリンでコーティングした【フコキサンチンパウダー】の状態で使用します。

つまり【フコキサンチンオイル】や【フコキサンチンパウダー】を100mg配合しているからと言って、フコキサンチンが100mg 含まれているわけではありません。

フコキサンチンオイルができるまでフコキサンチンオイルができるまでフコキサンチンオイルができるまで
●解説
褐藻類より抽出されたエキス状のフコキサンチンは、精製を経て純度を高めたのち、20~100倍量のオイルと混ぜ合わせた【フコキサンチンオイル】として使用されます。
この時のフコキサンチン量とオイル量との比率によって、【フコキサンチンオイル】の純度が決定し、たとえば 1%濃度の【フコキサンチンオイル】の場合、100mgの【フコキサンチンオイル】中 フコキサンチンの含有量は 1mg となります。

よくある広告例

フコキサンチンのサプリメントを扱う業者の中には『カプセルの80%がフコキサンチン』などと広告しているものもありますが、80%が示すものは【フコキサンチンオイル】の量なのであって、その大部分を占めるのはフコキサンチンではなく【オイル】です。

たとえば 450mgカプセルの場合、フコキサンチンが 360mg(450mgの80%)も含まれていると思わせるような広告ですが、実際のフコキサンチン含有量は大きく異なります。

そもそも、フコキサンチンサプリメントで一般的なソフトカプセル(軟カプセル)製品の場合、3分の1程度はゼラチンなどからなる皮膜剤(カプセルの殻の部分)の重量であり、内容物は3分の2程度、450mgカプセルの場合 300mg前後ということになります。

また、300mgの内容物には、酸化を防ぐための【ビタミン】などの添加物や、メーカーによっては【フコキサンチン以外の抽出物】が加えられているわけですから、内容物のすべてが【フコキサンチンオイル】であるわけではありません。

仮に、内容物のすべてが【フコキサンチンオイル】であったとして、多くの業者が使用している【1%濃度のフコキサンチンオイル】であれば、実際に含有されるフコキサンチンの量は 300mgの1%、3mg程度ということになります。

現在流通しているフコキサンチンサプリメントのなかで、粒あたり3mg のフコキサンチン量というのは、フコキサンチン含有量としては「比較的多く含まれている製品」の部類に入りますが、一般の方が広告から想像される含有量が360mg(450mgカプセルの80%)であることからすると、この広告内容は(業者がそれを意図しているかどうかは別として)実際の規格よりも100倍以上優良な製品であるかのような誤解をまねく表現であることに違いはありません。

フコキサンチンカプセルの成分内訳フコキサンチンカプセルの成分内訳フコキサンチンカプセルの成分内訳
●解説
サプリメントは主成分だけでなく、主成分の働きを補助するための副原材料や、保存性・安全性・品質を維持するための添加物など数多くの原材料の足し算でできています。
現在流通しているフコキサンチンサプリメントのなかで、もっともフコキサンチン含有量がおおい製品でも、フコキサンチン量はカプセル全体の重量に対して 4%程度(320mgカプセル中 12mg前後)であり、広告で見られるような『カプセルの数10%がフコキサンチン』などということはあり得ません。

フコキサンチン含有量を正確に調べるには?

「製品のなかに、どれくらいのフコキサンチンが含まれているか」
これを 最も客観的 かつ 正確に測定できるのは、公的な資格をもつ登録検査機関*です。

ここでは、代表的な登録検査機関である 一般財団法人 日本食品分析センターが発行する分析試験成績書をもとに、フコキサンチン含有量の見方を紹介します

●登録検査機関とは
政府の代行機関として、認可を受けた製品検査を行うことができる検査機関のことです。
→ 食品衛生法上の登録検査機関について(厚生労働省HP)
A社 カプセル製品
試験の結果 100gあたり3.75gのフコキサンチンが検出されたもの
a社フコキサンチン含有量試験

日本食品分析センターの成績書は、100gあたりの検出値が記載されるので、1粒あたりの含有量を割り出すためには、まず「100g」が「何粒」に相当するのかを計算します。

この製品は、1粒が320mgですので、まずは 100gを320mg(0.32g)で割り算します。

[ 100g÷0.32g=312.5 ] という計算から、この試験での検出値は312粒あたりに相当することが分かります。

312粒に3.75g(3750mg)のフコキサンチンが含まれているということですから、[ 3750mg÷312粒=12.01 ]
つまり、1粒あたり 12.01mg のフコキサンチン含有量であることが分かります。

B社 カプセル製品
内容物だけを分析し、100gあたり1.79mgのフコキサンチンが検出されたもの
B社フコキサンチン含有量試験

成分量が極めて少ない、とくに検出限界割れが想定される場合、皮膜(カプセル部分)を含めずに、内容物だけを分析することもあります。

その想定どおり、B社製品ではフコキサンチンが mg(gの1000分の1)単位でしか検出されませんでした。

この製品は、1粒あたりの内容物が250mgであることが公開されていますので、まずは 100gを250mg(0.25g)で割り算します。
[ 100g÷0.25g=400 ] という計算から、この試験での検出値は400粒あたりに相当することが分かります。

400粒に1.79mg のフコキサンチンが含まれているということですから、
[ 1.79mg÷400粒=0.004 ] つまり、1粒あたり 0.004mg のフコキサンチン含有量であることが分かります。

C社 パウダー製品
フコキサンチン含有を謳っているものの、フコキサンチンが検出されなかったもの
C社フコキサンチン含有量試験

「仮に含まれているとしても、これより少ない量は検出できません」という限界値を【定量下限】といい、成分が検出されなかったときには、成績書に必ず定量下限が記載されます。

日本食品分析センターでのフコキサンチンの定量下限は 100gの検体に対して0.05mg ですから、”検出せず”という結果は、仮に含まれているとしても100gあたり 0.05mg以下であるということです。

100g中0.05mgというのは、1mgのフコキサンチンを摂取するために 製品2000g分の飲用が必要ということです。
製品2000g分というのは、1粒 450mgのカプセルなら 4444粒、1包 3gの分包粉末なら 666包、ドリンク製品なら2リットルの飲用が必要になり、1日40mgのフコキサンチンを摂取するためにはカプセルで17万8千粒、分包粉末で2万6千包、ドリンクで80リットルもの飲用量が必要となります。

分析結果が「検出せず」であるにも関わらず「微量含まれています」と宣伝している業者もありますが、実際にはそのような製品でフコキサンチンを摂取することはできません。

アスリード配合のフコキサンチン

褐藻抽出成分のなかで、最も特徴的な活性をもつフコキサンチン。

しかし、フコキサンチンは酸素との接触による酸化ダメージを受けやすく、紫外線や高熱にさらされると分解が促進されてしまうため、成分量を維持したままサプリメントとして完成させるには、酸素や紫外線を遮断するための特殊な設計と、高い製剤技術が必要となります。

アスリード・フコキサンチンシリーズ(カプセル・シームレスカプセル・顆粒)には、安定性に優れた2タイプのフコキサンチン原材料を配合しています。

オイルタイプ
*カプセル・シームレスカプセルの2タイプに配合

フコキサンチンを抽出直後のエキス状態のまま、生食用のオイル(中鎖脂肪酸オイル)に溶かし込んで保護しています。
オイルがバリア機能を果たし、フコキサンチンと酸素との接触を防ぐため、極めて高い安定性を示します。

フコキサンチンオイル

パウダータイプ
*顆粒タイプに配合

2重の水溶性膜をもちいて、フコキサンチンエキスを分子レベルでコーティングしたものです。
水溶性膜がフコキサンチンを包み込み酸素との接触を防ぐため、高い安定性を示します。

フコキサンチンパウダーフコキサンチンパウダーフコキサンチンパウダー